2023/07/30

鵠沼海岸へ

 リペアの仕事で個人的に知りたいことがあり、靴のリペア職人の元へ。

『LOGGER(ロガー)』の末綱(すえつな)さんの友人が営む、『Philson’s Shoe Repair (フィルソンズシューリペア)』へ足を運んだ。小田急線の鵠沼海岸駅に降りるのは、おそらく30年ぶり。高校時代、16歳で波乗りを始めて電車で海に通っていたときに使っていた駅。小田急線の鶴川駅からバスに乗って通っていた和光高等学校、帰路とは逆方面の鵠沼海岸駅にふら〜と降り立ったりしていた。
フィルソンズは駅から徒歩1分くらい。末綱さんが事前に話をしてくださっていたようで、「ことりです」とご挨拶しただけでことの経緯をわかってくれていた様子だった。山森さんはたくさんの靴(主にはメンズのドレスシューズが中心かとお見受けしたが、スニーカーやサンダルの修理もちらほらあった)に囲まれて、修理からレジから、コンパクトな工房の中でひとりで切り盛りしていた。最初、あんまり目が合わなかった。お忙しいタイミングでご迷惑だったかなと思ったが、そうじゃないとすぐにわかった。それは山森さんの言葉の選び方や、体の動かし方、説明の仕方、一瞬目が合ったときの瞳の美しさ、指先、笑ったときのくしゃっとした感じで、すぐに誤解だったと気付く。
すごく上手に話す人がときどき苦手だ。悲しいくらいに終始笑顔の人が怖い。そういうとき、心が硬直して、じぶんの体温が下がるのがわかる。反対に、言葉が詰まる人、どうしようと困っているのが表情や動きに出ている人の方がむしろ好きで、安心感をいただく。子育てをしていて、娘があかちゃんだった頃や、言葉をうまく持てていない3歳くらいのとき、そんな瞬間がたくさんあった。その素直さ、困惑さ、沈黙さえ、彼女を包む全てが素敵で愛おしくて。言葉なんていらないとすら思って見つめていた。
山森さんには、リペアの知識とテクニックで質問というかご相談をしたあと、気に入っているカンペールのブーツのソール修理と、エコーのブーツのすぐにほどけてしまうシューレースのストレス問題でご相談。仕上がりがたのしみ。それにしても連日暑い。帰路に着くまで、鎌倉で寄り道のはしご。友人が営む『sahan(サハン)』でビールを一杯、先輩が営む『cafe vivement dimanche(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)』でコーヒーをもう一杯。給水ポイントみたいに、エアコンの効いた室内でちょこちょこ何かを飲まないと身の危険を感じる今日この頃。夏、好きなんだけどね。

2023/07/28

港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカへ

 仕事で関内へ。2月から6月いっぱいまで、関内のストアで働いていたので、懐かしい感じ。大好きな街になった。昨日はストアでお世話になったマネージャーにも会えて、近況報告のキャッチアップ、未来のこと、たくさん話せて豊かな午後。この人に出会えて良かったなと改めて思える人だと、再確信。受け入れてチャレンジさせてくれたこと、次のチャレンジのために送り出してくれたこと、その寛大さ全てに、これから恩を返していきたい。小柄で、身軽で、愉快で。そこにいるだけで、星のような、光のようなものを感じる人。

朝は酷暑の中、街をクリーンナップした。関内、日本大通り、中華街、銀杏並木の青々としたグリーン、山下公園。その全てがミックスされて、ロマンティックをうむ。ストアに勤務していたとき、ときどき港の汽笛が聞こえた。ストアは海外からのカスタマーも多く、話すのが楽しかった。どこからきたの、なにできたの、何日くらいいるの? 英語が流暢なわけではないけれど、海外の人が日本に来てくれることが純粋に嬉しかったから、率先して声をかけた。中でも多かったのがクルーズ船で、途中に立ち寄った横浜で、散歩の途中にお店に気づき、ふらっと入ってくる人が多かった。船は次に青森にいくという人、九州だよという人、アジアにいく人もいた。色々な国の人が、それぞれの船旅の途中で立ち寄って、また去って行く感じ。ハヴァ・グッデイ! というと、ユー・トゥー!と彼らもいう。その爽やかな感じ、二度と会うことがない感じ、名前も知らない感じが、妙に気持ちよくて。このフィーリングは、東京でも湘南でもなく、港の街ならでは感じがする。街が、船が、人が、港が、それをつくっているのだろう。

悲しみのJODY (She was crying)を聴きながら

 段々と夜が明けていくのを見るのが好きだ。海、空、鳥、虫の鳴き声が、活発に、ブライトリーになっていく。BGMは山下達郎のJODY。1984年に発売された『BIG WAVE』というアルバムの中の曲。わたし、6歳。

2016年から6年半、アウトドアブランドのリペアの仕事をしてきわたし。上半期はリペアからストアへ異動願いを出して関内のストアへ。お店に立つうちにもっとやりたいことを思いつき、いろいろな思想がをもって、7月から再び由比ヶ浜でリペアの仕事にカムバック。脳みそも体力を精神もたくさんつかった数ヶ月。で、今もうすぐ8月になるんだってね、びっくり。
いろんな人にあって、好きな人が増えて、出会ったり、別れたり。清々しさ、優しさ、愛情、勇気、涙、痛み、色々なものを味わって、全部必要な経験だったんだと思えたら、前より強くなれた感じ。大きく舵をきる瞬間がいつも大好き。元ヨット部だからかもしれない。老後の夢は船上暮らし。人に言うと驚かれるし笑われるけど、本当に本気。口に出す。さきに言ってしまう。そうやって、現実を後から引っ張ってくる感じ。ずっと夢を見ていたいし、絵空ごとだと笑われるようなことを、真面目に口にする大人でいたい。

2023/07/27

わたしが音楽を聴くとき

 「あーあ」、と肩を落としたくなることなんてしょっちゅう。「楽しそうでいいね」というフレーズは吐いて捨てるほどいわれるが、そんなことを思える相手の想像力にむしろ乾杯。今やむかつきも落ち込みもしない。46歳、名実ともにおばさんになったわたし。若い頃に比べてずいぶんメンタルが強くなってきた。嬉しいことだ。

「まいったなあ」、「しんどいなあ」、「くだびれたなあ」と思ったとき、よくスピナーズの”It’a Shame”(1970年)をきく。落ち込んだ気持ちを言葉にしているのに、彼らはなんて明るく歌えるのだろうと思わずリズムに乗ってしまうし、鼻歌まで出てしまう。人付き合いでうまくいかないとき、歩み寄っても仲良くできないとき、ウォーの”Why Can’t We Be Friends”(1975年)をきく。そうして、笑い飛ばしてしまう。そんな術を、音楽は教えてくれる。会ったことすらないのに。ずっと昔から、今のわたしに向けてシャウトし続けてくれている。

2023/07/26

Fire Works

 分刻みで移動した昨日。粗大ゴミを出すべく逗子のクリーンセンター、ラグを見に茅ヶ崎の山側にあるLOGGERへ。その後一気に南下して、茅ヶ崎のゴルフ場でランチをして、海沿いをドライブしながら帰路へ着く。途中、友人が「ディモンシュに並んでるよー」と言うので、助手席に座っていた夫を自宅まで送迎し、わたしは鎌倉へ。着席すると、不思議なことが。なんと、後ろも横も、別の友人がそれぞれにお茶を楽しんでおり、三方よし! みたいな席に座る。愉快な偶然だ。

その後、スーパーでお気に入りのスプマンテやノンアルコールビールを買い、不二家ではホールケーキを買う。夜は葉山の花火大会を部屋から鑑賞、アンド友人Mちゃんのバースデーパーティー。昔からパーティーが大好きで、お祝いが大好きなので、大騒ぎの宴。三角帽子にクラッカー、飾り付け。母がわたしにギブしてくれた文化を、忠実に受け継いでいる。

2023/07/24

映えない日々

 Instagramからブログに移行して、正確には戻ってきて、一番違うことはクイックではないこと。そして、せっかくならテキスト中心でもいいのなと思った。映えないページも、悪くない。日記を書くように、詩を書くように言葉を描く(えがく)とき、そこに写真はなくてもいい。空の青、海の碧を表現するとき、写真ではなく言葉だけで伝える面白さ、難しさをここで楽しみたい。

時刻は4:21am。「ことり」という名前の通りに昔から早起きなファミリーで、「起きた瞬間から、ずっと喋っているんだね」と友人や親戚が泊まり来ると、よく言われていた小鳥家。破天荒な父、自由な母、それぞれ個性的な4人の子供たち。次の本は、そんな家族のことを綴りたい。新宿区高田馬場で繰り広げられた、早起きファミリーの映えない日々、散々だった日々、愛おしい日々を。さて。今からタイパンツ用の布のアイロンと裁断を。音の出ない作業限定。早朝だからね。夫と娘は、相変わらずに夢の中。

2023/07/23

ハウハブユービーン、ブログ!

 2023年、怒涛の上半期が終わって、え、もう7月なの!?と思っていたのが一昨日くらいの感覚。なのに、もう月末に向かっているみたいだ。いろんなことがあって、何から書いたらいいのかなと思うけれど、書かなければいけないという、必要もなければ義務もない。書きたい時に、書きたいことを、ここに書いていく。だってわたしの場所だもの。わたしの人生だもの。ブログを復活させようと思ったのは、理由がふたつ。ひとつは、流れて消えてしまうInstagramで長文を書くことに、ちょっぴり飽きたから。どうでもいいようなことを、どうでもいいような自分の日常を、個人的に記しておきたいと思ったから。ふたつ目は、次に書きたい本があるから。もっと、MacBookのキーボードと仲良くなろうと思ったのだ。

開け放った窓から涼しい風。日曜日、家族はまだ夢の中。時刻は5:23 am、わたしのお誕生日と同じ数字。へー、縁起いいね。というわけで、どうぞよろしく。