大阪・枚方の星ヶ丘という場所で< SEWING TABLE COFFEE>を営む玉井健二(たまい・けんじ)さん。通称タマケンさんは、喫茶業のかたわら流木と針金でちいさな船をつくっている。派手さはなくなんとも素朴で、ちいさい中にしっかりと表情がある。昔からしずかにファンで、なんか好きなのだ。
鎌倉の<FABRIC CAMP>で展示がはじまり、本人もいるだろうと、タマケンさんが大好きなビールを持って遊びにいくと、朝の新幹線で大阪へ帰っていた。まあしょうがない。奥様の惠美子さんもランチに出ていたので、店主の小山千夏(こやま・ちなつ)さんとのんびりおしゃべりしつつ、作品を眺めていた。今回の展示は惠美子さんの洋服に加えて、ご友人にあたる長谷川文子さんの陶もあるとのことだった。しばらくすると、惠美子さんと文子さんと思(おぼ)しき女性がもどってきた。
展示のおおきな目的は、タマケンさんの船を見ることだった。が、その横にある、布でできたちいさな袋のようなものに目がとまる。ネックレスのようにも見えるなあと、しばらく見つめていた。まず色合いがかわいい、デザインもすき。袋の中には一体何が入っているのだろう。作家の文子さんに聞くと「へえ、それは絶対にほしい!」と、購入を決めた。おしゃべりをしていると、関西からのお仲間が次々とコントのようにやってきた。「え、どういうこと?」と聞くと、みんなで夜から御蔵島へ、イルカに逢いにいくのだという。総勢8人でいくのだという。ツアーではないか。すごい!
引率の先生も、関西から遅れて登場。少し言葉を交わしただけで、とっても感じの良い方なのがわかる人だった。そのあともしばらく、先生といくつもの言葉を交わして連絡先などを教えてもらう。またきっと、そのうちどこかで会えるような気がする。
自分がこれまで出会ってきた関西の人って、総じて本当に、なんとも感じがいい。東京の人とも、神奈川の人とも、持って生まれたエネルギーの色が違う感じがする。昨日も全員がそれぞれにスパークしていた。最高であった。
展示の前に、和光の同窓のあっこちゃんと<sahan>でビールを飲み、展示の後は近所に住む作家の岡本果倫(おかもと・かりん)ちゃんと<PHO RASCAL>でパナシェを飲んだ。あっこちゃんは会社を経営している。事業規模の桁がちがう、本当のやつのほうの取締役。生き様がなんとも格好いいが、話すと思想がだいぶ愉快。歯に衣着せぬ感じも清々しく突き抜けていて、聞いていて気持ちがいい。昨日も、「汗とかかかないの?」と聞きたくなるような涼しげな雰囲気で登場。お高そうなピアスをしていて、ものすごく似合っていた。深いグリーンのような、見ていると吸い込まれそうな色だった。喋らないと清楚な美人さんなのだが、話すとかなり振り切れていて、ほんと、おもしろくて大好きだ。
かりんちゃんは作家で、二児の子育てをしながら作品を作り、積極的に展示もしている。売れっ子なので多忙だとおもうが、家が徒歩60秒くらいなので、「暇?呑もうよ」って誘える間柄で、すごく気楽。昨日、帰りがえけに「これあげるよ」ってバッグからサッポロの瓶ビールを出してくれた。そういう人。みんな個性的で全然違うタイプなのだが、総じて言えるのは人と作品(仕事)が誠実であること。自分の仕事に責任を持っているところだろう。そういう人が、わたしはだいすきだ。