2026/06/24

誰に、誰と、誰のために

仕事のひとつに「ことりさん、こういう人を知らない?」というのがときどきある。業者さんだったり、作家さんだったり、まあ、いろいろ。昨日もそんな依頼があって、朝からアテンド。直接的にわたしが関わることはないけれど、顔合わせの冒頭の部分だけ。
こういう仕事は自分の利益になるわけではないけれど、そういうことはあまり気にしない。たいして時間がかかるわけではないし、セッティングしたら、あとは双方の気が合って、お互いの条件が良ければ話は進むはず。身近で困っている人がいたら助けたいし、本当に困ったときは、わたしもきっと「助けてください」というだろう。
最近つくづく思うが、仕事とは時間を切り売りしているわけで、自分の時間を誰に、誰と、あるいは誰のために注ぎたいか、それが全てなのだ。ものすごく利益率のいい仕事や、ギャラがいい仕事ももちろん大事だけれど、そればかりだと自分はすり減ってしまう。「やばい!」って感じで金銭的に厳しくなったら、そのときにできる仕事を必死に頑張ってなんとか工面するしかない。カットするしかない部分は、どうしたってカットするしか数字が合わなくなるので、悩まずにカットする。迷っている暇などございません。そういうことは、ギャラリー運営のときにたくさん学んだ。数字に強いほうではないけれど「苦手で〜」なんて言っていたらマジで船が沈没するので、必死に舵を取るしかない。
以前、あるフリーランスの方から「仕事をやる条件は3つ。一緒に働く人が好きか、その仕事がおもしろそうと思えるか、ギャラがめちゃくちゃいいか。そのどれにも引っかからない場合は断る」と言っていた。当時20代だったわたしは「へー」くらいにおもったが、今は分かりみが深い。その方から言われて忘れらないもうひとつは「ただでさえ信用のないフリーランス。作れる信用は作ること。それは時間とお金だよ」と言われた。時間を守ること、清算や支払いなどを決して遅らせないこと、という意味。ずっと守っているつもりだけど、それでも、社会的な信用が低いのが個人事業主というもので、ときどき、お酒を呑んでやさぐれたくなっちゃうときがある。でも、しょうがない。自分なりに頑張ってはみたけれど、会社員の道では生きられなかった。だから、そこはバチっと受けとめるしかない。やさぐれても、翌日には前を向いて生きていくと決めている。なにより、今の生き方が好きだ。たくさん転職してきたけれど、これまでのどの時間より、どの仕事より、今の自分の働き方をこのんでいる。やさぐれるところまでがワンセットで、それも含めて、きっとあっているんだとおもう。
昨日、夕方は別の打ち合わせがあって、こっちは縫製の仕事。まあまあなプレッシャーの依頼だけど、たぶん、乗り越えられる気がする。もう一段でいいから、階段をのぼって、自信をつけたい。自分、本日も頑張るのみであります。