2026/06/27

じぶん、小さいんです

おもっていたより静かな台風に、ホッと胸を撫で下ろしている土曜日。本当に大変なときは、車も水没しかねないので内陸のコインパーキングに移動させる。そのくらい、危機感を持ってこの場所に住んでいる。台風には毎回ドキドキさせられるのだ。
2009年にタイパンツをはじめてぬったとき、自分にとってのロング丈は世の中のロングではないみたいだ、ということを知った。あれから17年の月日が経って、シャツをつくっている今、うっかりまた同じことをしちゃっている。自分にとってのジャストサイズは、「こども服?」と聞かれるサイズみたいだと、先月の<BRANDIN>で学んだ。そんなわけで、開衿シャツは人並みサイズ用にリサイズするべく、再度取組み中。シャツのパターンは、洋裁の学びがない自分にはめちゃくちゃ難しいので、アウトラインを伝えて、あとは信頼しているKちゃんにひいてもらっている。Kちゃんは紳士服の学びがあることもおおきいが、まず持って人柄がすき。「みもさんらしさ」という言葉をよく使ってくれるように、わたしのことをよく理解してくれているので、ありがたい。謙虚で、真面目で、静かで、自分と全然違う。彼女のことを、敬意を込めて「テーラー」と呼んでいる。
シャツはとても奥深い。例えば、第一ボタンの位置を数センチ変えるだけで、ガラッと印象が変わる。詰めてしまうと「優等生なの?」って感じになる。反対にあきすぎると、かがんだときに胸が見えそうになる。年齢的にも、胸元が見えすぎると清潔感がそこなわれるように感じるし、むずかしい。だからおもしろい。ボタンの位置は、単純なセンチの数値だけではなく、身頃の幅も影響してくるし、体型も関係してくる。いくつものレイヤーが重なりあって、風をはらませ、ヨットのセイルのような、心地のいいものを目指したい。
そんなことを細かく観察しながら、着心地をプロダクトテストしていたらもう夏はすぐそこ。「今年のリリースは無理かもな〜」とか、あっさりおもっちゃってる。お洋服は慌てて作る必要などどこにもないし、世の中、シャツは死ぬほど売っている。じぶんのベストをじっくり模索したい。そうして気に入ったかたちができたら、永遠に縫い続ければいい。タイパンツもそうやって17年やってきたんだから、それでいいのだ。
男性の開衿シャツも奥深く、スリットがあったら格好いいかもとか、それはどのくらいのスリットなのとか、襟のサイズ感はどうなんだとか、サイズは3つくらいあるといいのかなとか、研究したい箇所がおおすぎる。男性がシャツを着ているの、なんか妙にかっこいいですよね。Tシャツもいいけれど、別物ですね。
オタクなので、ひとつのことに熱狂すると、他のことが止まってしまう。とにかくシンプルなものが好きで、ポケットも、できるだけ少ないものが好きだ。ポケットは、そこにものを入れるとお洋服のシルエットが崩れるから、どうも躊躇してしまう。でも、男性のジャケットのポケチーフは別、あれはものすごくすき。オシャレの極みであります。さて、午後もミシンをがんばろう。曇っていても、わたしの心は負け知らず。