2026/06/30

プロの仕事とは

 ワールドカップ優勝の夢が、ついにやぶれてしまった。日本選手の健闘、ほんとうに素晴らしかった。サッカー少女だったので、今でもサッカーを見るとつい熱くなってしまう。昨夜も計画通り20時に寝て2時に起床、試合後の4時から6時まで二度寝たので、寝不足もなし。家族に「うるさい!」と言われても無視して熱狂した。本当にお疲れ様でした。ありがとう! イケメン揃いでサッカーも上手くて語学も堪能で、日本の若者は最強であります。

昨日のこと。朝、車に板を積んでいたら近所のKさんも板を積んでいて、「七里にいくけどいく?」と声をかけてくれた。一瞬迷ったけれど「帰って仕事するから、さっとひとりでいきます」と答えた。「への字」というポイントにいくというので、それはどこですか?と聞いたら、七里の東側あたりを言うそうだ。空いてていいよ、と言っていた。湘南に数あるサーフポイントの名前とかほんとに全然知らないので、各ポイントにお邪魔しながら、もうすこし覚えたい。「水を持っていくのが面倒だから、シャワーがあるポイントを選びがちなんですよね」と言うと、Kさんは笑っていた。「このくらいのタンクの半分でも平気だよ」と、ちいさなタンクを見せてくれた。わたしも持っているサイズのものだった。確かにそうだ。シャワーばかり気にしていたら、世界が狭くなっちゃうかもしれない。自分で狭くしているってことになる。
Kさんはサーフショップを営んでいて、今年で50周年だったはず。50周年、気の遠くなる数字を成し遂げていることが素晴らしい。ソフトでメローなおじさまで、威圧感がマイナスくらいにない人。一度だけご自宅にお邪魔したことがあるけれど、難しそうな文学書がたくさん本棚に並んでいた。確か、日芸を出ていると人から聞いたような気がする。オシャレさんでもあって、いつもお召しものが素敵。

車を走らせながら材木座、由比ヶ浜、七里、鵠沼と波チェックしていてなんとなく走り続けてしまい、結局茅ヶ崎まで足を伸ばした。昨日は友人が教えてくれた「西浜」と言うポイントへ。波が小さくて厚いのもあったけれど全然乗れなくて、もっと長い板に乗りたい欲も出ちゃうほどだった。でも、今の車に7.7ftがいい感じに収まるし、海から上がって板を持つと、これ以上長い板はやっぱり辛いからこれでいいんだ、とおもい直す。
茅ヶ崎や鵠沼はビーチが縦も横も広くて長い。だからだろう、由比ヶ浜に比べると開放感がすごくある感じがする。宮崎だったら木崎浜とか、サンタモニカのビーチとか、そういうロングビーチに形状が似ていて、ふっとその場所を思い出させる。1時間ちょっと入って、戻って自宅でお昼を食べて、午後は布選びのアテンド。事前に下見をしてあったので、先方が喜ぶであろう生地、色、仕上がりのイメージを伝えたりしつつ一緒に選ぶ。選んでもらった生地をバトンのように受け渡してもらい、ここから先はわたしが仕上げてゆく。完全なオーダーメイドの仕事の場合、お互いのミスコミュニケーションがないように、冒頭の部分をきっちりナビゲートするのもプロの仕事だと思っている。
縫製業と一言で言っても、工場でずっとシャツを縫う人もいれば、わたしのように流動的な人もいて、十人十色。某アウトドアブランドの修理部に七年はいたが、精神面はともかく、技術面では修行という修行もしてこなかった。縫製業を生業にしているけれど、道なき道を切り開いての今なので、いつも視界は決して、良好じゃない。人とつるんだりするのがとても苦手だし、負けたくないとか、技術を盗みたいとか、そういう積極性もない。そこが長所であり、同時に短所でもあるのは自分が一番よく知っている。でも性格だから、しょうがない。できるだけ自分で考えて、自分で決断して、時をつみ重ねていきたい。だから、やるしかないのだ。やるのみ。